高知県立図書館職員有志の朝の読書会です。世界史の本を読んで行こうということで、今は、『シュメル』(中公新書)を読んでいます。
第6回(2013年12月18日)は、同書第5章「母に子を戻す」です。シュメル文明における法制度の話ですが、有名なハンムラビ法典に先だってウルナンム(法典)というのがあったそうです。ただし、これは、「法典」と呼べるほどの条件を揃えていたものかどうかは、まだ、はっきり言えないので、いきなり、「ハンムラビ法典は世界最古の法典」というのは間違いなどと言っているわけでもありません。でも、ハンムラビ法典を世界最古の法典というのも、若干、無理があるかもしれません。
注目すべきなのは、ハンムラビ法典が「目には目を」という同害復讐(運用・適用はともかく)で有名なのに対し、ウルナンム法典はそうでないということです。結構、金(というか銀です)で解決したりします。やはり新しい本は読んでいくべきですね。昔、習った世界史の教科書の記述だけでは知らないことがたくさんあります。