情報システム障害復旧作業はどんなことをするか

 情報システムの管理は、権限のある人でないと操作できません。今回は情報システムの保守管理を委託している会社の方が復旧にあたりました。図書館情報システムの保守管理の委託契約にあたっては、情報管理についても取り決めを行っていますので、個人情報等が外部に漏れることはありません。

 午後5時前から作業にあたり午後8時におおむね復旧しました。これからが、図書館職員の仕事で、5人で作業にあたり、午後9時に終了しました。

 まず、利用登録申し込みがあったものについて登録作業を行い、次に、仮の情報として持っていた貸出データ(利用者と資料のIDのセット)のオンライン・システムへの入力を行い、資料の予約処理を行い、さらに、返却処理を保留していた資料の返却処理を行いました。ここで、予約が入っている資料や、市町村立図書館等から申し込みのあった資料も拾い出しています。

 貸出処理を最初に行うのは、当日中に借りて返す方も想定してのことです。従って、ここでは、いったんは貸出制限を越えての貸出も作業上行っています。この後で、返却作業を行っていますので、当日、返却いただいた方は貸出制限を越えていないはずです。

 現在のところ、高知県立図書館は1館のみの運用ですので、作業手順そのものは比較的簡単ですが、分館・分室等を持つオンライン・システムの場合、当日中に異なる図書館で貸し借りを行う方も想定されますので、より厳密な手順が必要です。

 資料の本棚への戻し作業については、翌日(日曜)の朝、早めに出勤して行いました。

 今後、このようなことが起こらないように、情報システム保守管理会社とも協議します。