朝読(朝の10分間読書)は、子どもや中高生に向けて行われていますが、やはり、大人が率先垂範して行うべきでしょう。とくに、図書館職員はそうでしょう。
ということで、高知県立図書館職員有志で朝読を行うことにしました。ただし、これは、指定の本を読んできて、会のときに意見交換等をするというものです。
2013年11月13日午前8時10分から25分までの間、会を持ちました。素材は、中公新書の『シュメル』(小林登志子著 2005年刊)です。これから、世界史の本を読んでいきます。
シュメール文明だけで日本人が書いた1冊まるごとの本というのは珍しいのですが、この本は、新書で、一般の人が読んでもわかるように書かれています。
何で、「シュメール」でなくて、「シュメル」なのかという話はこの本を読んではじめて知ったのですが、本来は、「シュメル」の方が元の発音に近いそうです。ただし、「シュメル」という言葉自体はシュメル語ではなくてアッカド語です。アッカド人は紀元前2334年にシュメルをサルゴン大王が征服したのですが、文化的にはシュメルの方が高くて、長らく、シュメル語とアッカド語の2か国語併記の時代が続いたそうです。
とりあえず、この日は序章までを読みました。大変、興味深い本なので、皆さんもお読みになってみてください。