高知県民世論調査の中間報告が、高知県庁のウェブサイトに掲載されています。
http://www.pref.kochi.lg.jp/soshiki/111301/files/2014010900227/H27chukanhoukoku-gaiyo.pdf
この中に、図書館や読書に関する質問もあります。
次の結果となっています。
図書館の利用状況について
問 37 1年間で県立図書館または高知市民図書館をどれくらい利用したか (単一回答)
1位「1回も利用していない」 83.4%
2位「年に数回程度」 12.1%
3位「毎月数回程度」 3.4%
4位「ほぼ毎日」 0.2%
問 37 副問 利用しなかった理由 (2つまで回答)
1位「場所が利用しづらい」 30.7%
2位「本を読まない、関心がない」 24.0%
3位「新しい本を本屋等で買っているため必要がない」 23.1%
問 40 新図書館に期待すること (3つまで回答)
1位「図書の種類の充実」 39.2%
2位「特に期待することはない」 28.0%
3位「開館時間の延長、祝日の開館」 25.1%
県立図書館や高知市民図書館を利用している人が少ないのは残念ですが、この調査は県内市町村にまんべんなく訊く方法を取っているので、遠方の市町村の場合、やむをえないところもあると思います。場所が利用しづらいという回答が多いのもそのためでしょう。
しかし、本を読まない、関心がないという方が24%もいるというのは、いささかショッキングな数字です。ただ、これも、全国と大きな隔たりがあるわけではありません。ただし、都会とは大きな隔たりがあります。
新図書館に期待することとして図書の種類の充実が上がっていますが、実は、県立図書館は数年前から資料費が大幅にアップしてます。それまでは、全国の県立図書館で最下位~下から3位くらいを行ったり来たりしている状態でした。ただ、県立図書館の性格上、調査研究に役立つ専門書が多いので、一般的な本について、より充実を望む声が大きいということでしょう。
開館時間の延長や祝日開館については、オーテピア図書館(新図書館)においては、平日は午後7時までから8時まで、土日は午後5時から午後6時まで、祝日も元日を除いてはすべて午後6時まで開館する予定で、県議会等でも報告しています。
文化の日はもう過ぎましたが、ただいま、読書週間。本を読まないという方も、必ずしも本が嫌いというわけでもなく、ただなんとなく読まないだけかと思います。ネットやSNSに比べればのんびりしたメディアですが、ちょっと、県立図書館をのぞいてみて、試しに借りてみませんか。
(図書館専門企画員 山重壮一)