平和を考える日

 昨日8月6日は第2次世界大戦において、広島で人類初の実戦での原子爆弾が使用された日です。ご承知のとおり、これにより多くの非戦闘員も亡くなったり、負傷や原子爆弾による放射線等により発病したりして苦しみました。今もなお、この被害は続いています。

 

 図書館の本の分類では、「平和」という分類は、319.8になります。これは、319「外交.国際問題」の細かい区分で「戦争と平和」の分類番号です。

 

 しかし、「平和」を考えるために関係する本は、この分類以外にもたくさんあります。

 

 軍事方面に着目すると、分類番号39が頭につくものが「国防.軍事」となります。歴史に着目すると、日本史の区分の中では、210.74が日中戦争、210.75が太平洋戦争の分類です。

 

 法的な面に着目すると、分類329の国際法なども必要な知識です。

 

 原子力に着目すると、工学の分類の中の539が原子力工学となっています。

 

 「平和」を実現するという課題が、何か専門的な課題というより、多くの人の努力が必要な総合的な課題であることがよくわかります。

 

 このような多分野の知識が必要とされる分野は、多分野の資料が集まっている図書館の比較的得意とするところです。ぜひ、ご活用ください。

 

(図書館専門企画員 山重壮一)