読書と学力

 文部科学省のウェブサイトで資料として、「読書活動と学力・学習状況の関係に関する調査報告」(静岡大学)が掲載されています。

資料2-2 読書活動と学力・学習状況調査の関係に関する調査研究(静岡大学):文部科学省

 

 この調査は専門的なものですが、まとめとして、次のことが述べられています。

 

「読書活動の直接的な影響は、基本的にはかなり小さい。ただし、読書活動は学習活動に大きく影響しており、それが間接的に教科の学力にも影響している。学習活動にはやや劣るものの、ある程度の直接的・間接的な影響が確認されたことは読書活動総体の有効性を示したものと考えられる。」

 

 つまり、読書そのものが学力を大きく上げるわけではないが、読書が学習を促すということだと思います。読書によって、いろいろと興味や関心がわいてくると学習の動機づけになるということでしょう。

 

 なるほどなあと思いませんか? 確かに、本も読まずにただ勉強だけさせられていたら、いやになってしまいます。いろいろと本を読んで、こういうことがわかるようになるためには、こういうことを勉強しなければならないのだと思って、勉強したことを思い出しませんか? 英語でも、数学でも。