野中兼山生誕400周年

 今年2015年は野中兼山生誕400周年に当たります。

 野中兼山の祖父の妻は、初代藩主山内一豊の妹でした。野中兼山の父良明は、中村に領地を与えられることを一豊から約束されていましたが、一豊死後、反故になってしまい、浪人となってしまいました。

 そのような苦しい環境の中、父死後、兼山は母とともに土佐に帰り、小倉少介に見込まれ、父のいとこにあたる奉行の野中直継の娘の婿となりました。直継の死後、奉行職を継ぎ、藩主に藩政改革を命じられ、殖産興業に努めました。この殖産興業によって藩の財政は好転しましたが、過酷な施策に領民の反発を招いたことと、郷士をとりたてたりしたため、上士などの反発も買い、藩主が変わってから弾劾され、失脚しました。

 失脚後の処置は苛烈で、そのさまは、大原富枝の小説『婉という女』などにも描かれています。

 くわしいことは、高知県立図書館2階で関連図書の展示コーナーを設けましたので、こちらの本をどうぞお読みになってください。

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