高知県の図書館の利用はまだまだ低い

 文部科学省の社会教育調査によると、2010年度の国民1人あたりの公立図書館からの貸出冊数は年間5.4です。

 しかし、同年度の高知県の貸出は2.2で半分以下です。

 高知県立図書館と高知市民図書館本館との合築による新図書館開館後は、高知県立図書館による市町村立図書館支援等にもより、県全体の1人あたりの貸出しを5年以内に4.4にすることを目標としています。

 この目標でも、なお、全国平均より低いですが、現在の高知県内の市町村立図書館の資料費は全国の同規模自治体のおよそ半分から3分の1程度しかない状況です。段階的に、図書館の利用を増やし、図書等を活用して、産業や暮らしに役立てていくことが日常的に行われるようにしたいと考えています。

 高知県は書店も非常に少ない地域で、また、あっても大規模な書店はありません。本が日常的にある環境ではありません。産業の振興や健康の推進も、基本は様々な新しい知識・情報ですので、県内の図書館が活躍できるようにしていくことが課題です。