戦前の高知県立図書館

 日中・太平洋戦争前の高知県立図書館は空襲で焼失してしまいました。

 高知県立図書館は明治12(1879)年8月1日、旧高知城内懐徳館に高知書籍館(こうちしょじゃくかん)を仮設したのに始まります。その後、明治21(1888)年10月26日、高知県は書籍館建物(敷地共)図書器具並に附属品一切を高知教育会へ寄託します。

 さらに大正4年に大正天皇即位大典が挙げられることになるにおよび、有識者の間に図書館拡張の議論が出てきたため、高知県立図書館として建設されることが決められました。実は、大正天皇即位礼を記念して建てられた図書館は、全国的にもたくさんありました。この図書館は大正5(1916)年3月25日に落成し、戦争で焼失するまで使われました。

 次の写真は、『高知県立図書館一覧』(昭和4(1929)年 高知県立図書館発行)という図書館50周年記念の小冊子に掲載されているものです。

 

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