ムーミンというと、今の子どもたちの方が知らないかもしれません。しかし、ある年齢以上の人はほとんど全員と言っていいくらい、日本人はみんなムーミンを知っていますよね。
そのムーミンの原作者トーベ・ヤンソンさん生誕100周年に今年はあたります。トーベ・ヤンソンさんはフィンランド人ですが、ムーミンはスウェーデン語で書かれています。図書館の文学の分類はもともと書かれた言語でされるので、スウェーデン文学に分類されています。
フィンランドは昔はスウェーデンの領土になっていたのでした。
フィンランドには、もちろんフィンランド人(フィン人)が住んでいるのですが、以前はラップランド人と言われたサーミと呼ばれる人々も住んでいます。
映画「アナと雪の女王」をご覧になった方は、映画冒頭の音楽が印象に残ったと思いますが、あれはサーミの音楽です。
ところで、ムーミンはカバではありません。トロールという妖精というか妖怪のようなものです。普通のトロールは寒い冬に活動し、あまりいいことをしなかったりするのですが、ムーミントロールは「夏向きトロール」で、冬は冬眠してしまいます。ユニークな妖精ですね。ムーミンの話は、北欧の大自然を感じさせる心を打つ話です。皆さんもぜひ、読んでくださいね。