高知県立図書館では図書購入費を増やして新しい専門的な本を購入しています

 高知県立図書館は、数年前までは、全国の県立図書館で最低から下から3位の間を行ったり来たりする図書購入費しか持っていませんでした。

 そのため、県立図書館としての役割を果たすことができず、市立図書館との差異もわからない状態でした。

 新図書館基本構想を策定するにあたっては、まず、この大きな問題が委員から指摘され、現在は7000万円の図書・雑誌・新聞購入、データベース使用料となっています。

 

 そのため、新刊の専門書を中心とした本が多くなり、今まであった本を書庫に入れ、書庫の本をさらに、山間の休校になった学校を利用した倉庫(外書庫)に持っていっています。(このため、ご迷惑をおかけしています。)

 

 新しい、とくに専門書が増えていますので、皆様のお仕事にぜひお役立てください。とくに、経営、産業関係、医療・健康づくり関係を充実させています。図書館の経営、産業関係の本を読みこんで、ぜひ、産業振興を図ってください。そうすれば、税収も増え、図書館の資料費も持続できます。経済が低迷のままなら、図書館の資料費はいずれまた減らさざるを得ないでしょう。図書館の資料費は国からの交付金や補助金は通常ありません。

 

 また、今、健康な方でも、健康を維持するために関心を持ち、正しい科学的知識を持つために、医療や健康関係の本を読んでください。医療費の負担が減れば、国も余裕ができて、地方に対するお金の配分の余地もできてきます。

 

 ただ消費するだけの図書館でなく、価値を再生産する図書館を目指しています。