レファレンスの課題

 高知県立図書館も御礼状をもらった、レファレンス協同データベースのページを見ると、図書館のレファレンスの課題が見えてきます。

レファレンス協同データベース

 

 このデータベースでは、レファレンスそのものを図書と同じ日本十進分類法(NDC)で分類していますが、その第一区分の件数の内訳は下のとおりです。

 

0 総記 (4257)

1 哲学 (3200)

2 歴史 (14139)

3 社会科学 (12476)

4 自然科学 (4551)

5 技術 (5387)

6 産業 (4258)

7 芸術 (6190)

8 言語 (1889)

9 文学 (5806)

 

 圧倒的に歴史が多い。これは、図書館がたいてい地域資料のコーナーを持っているためと考えられますが、逆に言うと、他の分野、とくに自然科学や技術・産業分野が弱いということです。これは蔵書自体が少ないということも関係しているでしょう。

 しかし、地域の活力のためには、科学や技術・産業の振興は欠かせません。高知県立図書館では、2階にジョブ・コーナーを設置し、この分野の本もたくさん買っています。ぜひ、ご活用を!