高知県立図書館朝読会(水曜会)第10回

 世界史の本を読んでいます。図書館員自らが「朝の読書」を実践しようというものです。1月22日に行いました。

 小林登志子著『シュメル』(中公新書)最終回です。

 第9章・「バベルの塔」を修復する王、と終章・ペンを携帯した王です。

 

 今回は、簡単に、この本の最後から、心に残る文章を引用しましょう(281ページ)。

 

「シュメル人は粘土板に懸命に記録を残した。なかには明らかに後世の人間に読んでもらうことを願って書いたと思えるものもある。(中略)シュメル人がなにをしたか、なにを考えていたかを知ること、そして次世代へ伝えることは後世の人間の務めではないだろうか。」

 

 図書館員としては、重く受けとめたい言葉です。